教科学習

国語

教科の特徴

これまでの授業は読解力・思考力の涵養が中心であり、それらの力を育てるための文章読解が授業の中で大きなウエイトを占めてきました。そして、文章読解のために知識があり、知識を記憶することが学習の第一歩であった。つまり、知識を学び、知識を使って読解し、読解することで思考する、そういう力を育てることを目的とするのが国語の授業でした。つまり、これまでの国語の授業では、「読解力」「知識」「他者の考えを論理的に理解する」ということに重点が置かれていたのです。
これからの社会の中では、それらとともに、「いかに自分の考えを人に伝えていくのか」という「表現力」が重視されるようになることでしょう。
他者と共生するために、「表現」する必要があり、「表現」するために「読解力」を伸ばす必要がある。そして、正確に「読解」するために知識を獲得する必要がある。なにより、すべての基礎として、さまざまな問題を自分の問題として取り組む「主体性」が求められる、と考えています。聖学院の国語教育では、これらの「表現力」「読解力」「知識」「主体性」の獲得を目標とし、論理的思考力のある人材の育成を行っています。
中学1・2年では、既存の授業とともに、中学1年生ではロジカルシンキングの授業を、中学2年生ではクリティカルシンキングの授業を行い、多角的に物事を捉え、論理的に考える基礎的な力を涵養します。中学3年では、高校進学にそなえ、古文の授業を行います。さまざまな古典の文学に触れ、現代の言語とは異なる文章を読み込み、それまで知ることのなかった日本の文化を知る一つの契機とします。
高校の3年間では、より難度の高い文章を読解するとともに、小論文の執筆やスピーチを行い、論理的思考力の完成を目指します。

Extensionsの例

◆ 中学1年生「幻の魚は生きていた」
もしクローン技術などの科学技術が飛躍的に発達し、生物種が絶滅してもすぐに再び復活することができるようになったとしたら、どのような問題がおこると思うか。