【高校】ジェントルマンへの道、未来を担う男子高生のための性教育講演会
7月19日(土)の終業式後、高校1年生から3年生を対象に、「ジェントルマンになろう~自立した大人になるために」と題した性教育講演会を開催しました。
この講演会は、「性」について深く学ぶことを通して、生徒たちが自分自身と向き合い、自他を大切にする気持ちや、他者との関わり方について考える機会となることを願って企画されました。講師には、ヘルスプロモーション推進センター(オフィスいわむろ)代表で泌尿器科医の岩室紳也先生をお招きしました。岩室先生はご自身の思春期の経験や医師としての診療経験に基づき、「性」「生」「死」にまつわる多岐にわたる話題を提供され、生徒だけでなく教職員にとっても深く考える時間となりました。
岩室先生は、向き合って声を出して言葉を交わす「対話」形式の講演を重視されており、時に舞台を降りて生徒の近くで語りかけ、質問を投げかけながら進められました。生徒たちは、性に関する直接的な表現に最初は驚きつつも、非常に集中して耳を傾け、先生からの質問にも積極的に答えるなど、活気あふれる講演会となりました。これまで性について一人で考えたり、インターネットで調べたりする中で不安を感じていた生徒たちにとって、今回の講演会で正しい知識を得られたことは、大きな安心につながったようです。
講演では、一般的に想像される体の変化や性行動についての話にとどまらず、他者と共に生きていく上で不可欠な「対話」の重要性、「正解」に固執せず物事の本質を問い続ける姿勢、そして「自立」とは「依存」できる場所を増やすことであるといった、今後の生き方に関わる示唆に富んだ内容が語られました。岩室先生から語られた数々のキーワードは、生徒たちの心に深く響いたことでしょう。
生徒たちからは、「自分の性知識が間違っていたことがわかった」「調べてもわからなかったことを知ることができた」「もっとこのような機会を増やしてほしい」といった感想が多数寄せられました。今後も、性について共に考え学ぶ機会を積極的に設けていきたいと考えています。(養護教諭:小野 梓)