【中学GIL】世界との繋がりを「変革」の視点から体験 LEGO®ブロック・SDGsワークショップ
先日、夏休みが始まったばかりの7月22日(火)と23日(水)に、本校の課外活動であるGIL(Global Innovation Lab)が、LEGO®ブロックも活用したSDGsワークショップを実施しました。今年度初めてのGILとなった本企画には、60名を超える中学生が参加しました。
午前の部では、例年通りNGOこども国連環境会議推進協会の事務局長である井澤さんをお招きし、「2030 SDGs」というカードゲームを行いました。このゲームでは、生徒一人ひとりに「ゴール」が与えられ、そのゴール達成のために「お金」「時間」「意思」といった要素をやりくりしながらプロジェクトを進めます。本ゲームの根幹にあるのは、SDGsの理念である『「誰一人取り残さない」世界の実現』でした。これは現状の危機的状況に対する単なる「改善」ではなく、根本的な「変革」を目指すものです。
ワークショップ全体を通して、私たちの日常が世界と深く繋がっていることを実感しました。例えば、安価な衣料品生産が大量の水資源を消費・汚染し、間接的に他者を「取り残す」行為となり得ること。また、地球温暖化が私たちの生活や産業に深刻な影響を及ぼし、日本のジェンダー不平等が地域社会の存続さえ脅かす現実など、「取り残されている人」が身近に存在することを深く考えさせられました。
参加者はカードゲームやLEGO®ブロックを使った活動を通じて、自分だけの利益追求では持続可能な社会を築けないことを体験的に理解しました。そして、真の「変革」には、画一的な「平等」ではなく、多様な人々と協力し、それぞれの状況に応じた「公平」な支援が不可欠であると学びました。
「学びは掛け算」という言葉の通り、知識の習得だけでなく具体的な行動へと繋げること、そして「自分に何ができるか」を考える視点を持つことの重要性が強調され、生徒たちの心に深く響いたようです。