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【高校GIC・新ゼミ】Wonder Festival 2025[夏]に参加「作ることを好きでいてよかった」と感じた一日

7月27日(日)、幕張メッセにて開催されたWonder Festival 2025[夏]に、高校GIC(Global Innovation Class)の新ゼミ生徒の有志が参加しました。この企画は、「知財」をキーワードに生徒提案で実施したものです。
Wonder Festivalは、国内外の造形作家や企業が一堂に会し、フィギュア・模型・ガレージキットをはじめとした造形文化を発信する国内最大級のイベントです。造形文化の最前線に触れ、生徒たちは「ものづくり」の奥深さと、自らの学びを社会へ開くヒントを得ることができました。

【生徒感想】
イベント企画者・久保田(高1):UVレジンプリンターで作成された作品に目をひかれました。このプリンターはレジンで印刷していて層が目立たないのが特徴です。これはアートとして使えると感じました。しかしレジンはアレルギーが出る人がいるため一般的な商品化には向いていません。そこで、例えばアレルギーが出る内側に、外側からレジンじゃないアレルギーが出ない厚めの塗装をすれば商品化は難しくないと思いました。3Dプリントの可能性にワクワクしました。

小山田(高1):吉本3D factoryという会社の、光でUVレジンを固める技術にとても感激しました。液体の中に物体を作ることによって、一般的な3Dプリンターでは再現出来なかったことも可能になる、とても素晴らしい技術だと思います。この技術を3Dプリンターで義足や義手などを簡単に作ることに繋げてみたいです。今までフィギュアや造形についてはあまり興味がなかったのですが、ワンフェスに行ってみて、とても興味が湧きました。

高谷(高1):怪研部というブースの作品が、架空の生き物なのに現実にいるかのようなリアルな色が使われていて、さらにモデルも精巧で、その作品に心を奪われました。光造形3Dプリンターの会社が持ってきた細かな造形がある作品を見て、「こんなに細かく作れるんだ!」という驚きがあり、3Dプリンターの奥深いところまで知ることができました。今回の気づきを自分の部活動等で活かしていきたいです。

松本(高1):会場の人の熱気に触れ、出展者の本気度を目の当たりにして、自分の物作りに対しての真剣度はまだまだなのではないかと感じました。規模やクオリティのレベルがとても大きく、インパクトが強く残っています。いつかあのような舞台に立つことが出来たらいいなと思いました。

【引率教員・新ゼミ担当:山本 周】
イベントのメッセージである「作ることを好きでいてよかった。心からそう思える、奇跡みたいな一日」に共感し、新ゼミの理念とも合致していることが参加のきっかけでもあります。Wonder Festivalでの体験は、「暫定的な正解」を模索しながら実験や挑戦を繰り返す新ゼミの学びと深くつながるものでした。会場では、造形師や企業担当者の方々との交流を通して、アイデアを具体化する熱意や、失敗を経て進化していく制作のプロセスを直に感じ取ることができました。今後の生徒たちの各自の創作活動に期待です。