【中学鉄道研究部】夏合宿報告~夢ハウス あずさ号・上田電鉄を訪れて~
7月27日(日)から28日(月)1泊2日で、中学2年生・3年生を中心に長野県上田方面へ夏合宿を実施しました。
中央線で、新宿から高尾、小淵沢を通り、日本で標高の高い地域を走る小海線を完乗し、小諸から、しなの鉄道で長野県の上田へ向かいました。
上田には「夢ハウス あずさ号」という民宿があります。この民宿は、以前、中央線特急「あずさ」で使用された183系の先頭車両が宿泊施設になっています。今から30年前に、ご主人の鈴木浩さんが人生の紆余曲折を経て、念願の夢が叶って建てられました。JR東日本長野支社に何度も交渉を重ね、車両を手に入れ宿泊施設にして、現在ご夫婦で経営されています。
民宿の建物の中に車両が保存され、丁寧にメンテナンスされ、運転台も当時のまま。ブレーキをかけて緩めたときの緩解音「プシュー」という音も健在です。車内放送も当時のまま使えます。「鉄道唱歌」のオルゴールも流れ、当時の懐かしさを感じます。施設の中には、車両だけでなく、機械付きの方向幕、ここだけしかない新幹線の車内装置などがあり、「鉄分」たっぷりでした。参加した生徒は終始興奮状態で、いい夢を見させていただきました。
翌日は、地元の上田電鉄別所線に乗車しました。上田電鉄は、東京・神奈川の私鉄である東急電鉄の子会社でもあるので、かつて東急で走っていた車両が第二の人生を送っています。現在は、東急池上線で走っていた東急1000系が走っています。上田から下之郷まで乗車し、上田電鉄の車庫見学をしました。車庫の様子だけでなく、東急が誇る日本初のステンレス車両5200系、現役で走る1000系を間近に見ることができました。行先表示の方向幕が「蒲田」「雪が谷大塚」「五反田」という行き先が残っていて、東京で走っていたことを物語っていました。生徒達は、車内の装置も見学して、終始鉄分補給をしていました。
見学終了後は、終点の別所温泉駅まで行き、昼食後、上田まで戻り、しなの鉄道で軽井沢、バスで横川、信越本線経由で高崎から東京へ戻ってきました。大変充実した、合宿となりました。(顧問:鹿島永好、宮 聡)
【合宿行程】
1日目:27日(日)
池袋-新宿-高尾-小淵沢-小諸-上田-夢ハウス あずさ号
2日目:28日(月)
夢ハウス あずさ号-上田-下之郷―(車庫・鉄道見学)―下之郷-別所温泉―上田-軽井沢―横川―高崎―赤羽―池袋