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【高1】Open Gate NIIGATA 2025にて、本校生徒が最優秀賞を受賞

11月15日(土)に新潟・開志専門職大学で開催された「Open Gate NIIGATA 2025」(若者ビジネスアイデアコンテスト)にて、本校チーム「Bedless Adventure」が、最優秀賞(レインボーゲート部門)を受賞いたしました。
今回の受賞チームは、高校1年生の寺田蒼立、五井泰地、沼尻祥宕、原拓海、佐藤宇の5名です。2023年大会に続く快挙となりました。

【Bedless Adventureとは】
「Bedless Adventure」は、長期入院中の子どもたちが感じる孤独や閉塞感を少しでも和らげることを目的としたプロジェクトです。リーダー寺田自身の長期入院経験をきっかけとして立ち上げられました。
病室から出られず、外の景色や同年代とのつながりを失うことは、子どもたちにとって大きな精神的負担となります。
このプロジェクトでは、360度カメラで撮影した外の風景を病室で体験できる仕組みと、アバターを通して同じ境遇の子どもたちと交流できる仕組みを組み合わせています。日常の風景を感じながら会話できる時間をつくることで、病室にいながらも外とのつながりを実感できる環境を目指しています。また、病院側が利用時間を管理できるなど、安全に導入できる形にもこだわっています。
長期入院中の子どもが「病室にいながら世界とつながる」という新しい選択肢を持てる未来をつくるための挑戦です。

【受賞生徒コメント】
■リーダー:高1A 寺田蒼立
まず、心から嬉しい気持ちでいっぱいです。 ひとりで始めた挑戦に仲間が集まり、支えてくださる大人とも出会い、その積み重ねが今回の結果につながりました。これは本当に、メンバーをはじめ、僕らに関わってくださった皆さんのおかげです。 僕はこれまで、自分の障害と向き合い続けてきました。このコンプレックスを強みに変えられると気づき、過去の挫折から熱意が生まれました。この経験が、今を苦しむ子どもたちに希望を届ける力になると信じています。 今回の経験を経て、チームはさらに進化しました。「子供たちが本当に求めているものを届ける。」その想いを胸にこれからも活動を続けていきます。応援よろしくお願いします。

■副リーダー:高1E 五井泰地
まずは自分を誘ってくれたチームメンバーにお礼を言いたいです。 今回の経験は、チームとしての自信にもつながりました。準備の段階で意見がぶつかることもありましたが、それを乗り越えたことでチームの結束がより強くなったと感じています。受賞はゴールではなく、これから本格的に形にしていくためのスタートです。この結果に満足せず、現場の声を取り入れながら、より多くの子どもたちに希望を届けられるよう、プロジェクトを進化させ、実現させていきたいと思います。

■副リーダー:高1E 沼尻祥宕
最優秀賞に選ばれた瞬間、心から感激しました。初期メンバーとして長くプロジェクトに関わる中で、自分たちが持つプロジェクトへの思い入れと、他の人との間で差があるのではないかという考えが浮かぶこともありました。そんな状況下で自分たちのアイデアと積み重ねてきたことが認められたということが、率直に嬉しいです。

■メンバー:高1A 原拓海
本当に嬉しいです。 自分は寺田と沼尻からこの「プロジェクトに入らないか?」と誘われた時にとても入るか悩んでいて、一度は断ろうとも思っていたこともありました。それでも、「せっかく高校生になったんだから入ろう」という気持ちになり、このプロジェクトに入ることにしました。 そして入った結果、こんな形で最優秀賞を取ることができたので、過去の自分に「チャンスをモノにできて良かったな」と伝えたいです。

■メンバー:高1E 佐藤宇
正直言ってまだ信じてないです。 周りの参加者の皆さんの内容も素晴らしいものばかりだったので、最優秀賞を取った時は目を疑いました。 この結果も、チームメンバーの努力の結果だと思うので、とても嬉しいです。これからも努力していきたいと思います。

【引率教員コメント:山本周】
本当におめでとう! 彼らは4月から、開志専門職大学との高大連携「開志起業塾 in 聖学院」の活動として、古屋先生と約7ヶ月間、毎週のように壁打ちを重ねてきました。 このプロジェクトは、リーダー寺田君の原体験を軸に、その強い想いに共鳴した同級生たちが集まって生まれました。活動の中では意見がぶつかり合い、一時は「チームが解散してしまうのではないか」と心配した時期もありました。しかし、受賞の瞬間に彼らが流した涙を見て、それら全ての衝突は「本気でやっていたからこその熱意」だったのだと強く感じさせられました。ここまでの彼らの粘り強さと成長に、最大限の賛辞を送ります。