【海外研修】タイ研修報告➁ クリスマスの奇跡~メーコックと聖学院~
クリスマスイブ、メーコック財団(以下MKF:Mae Kok Foundation)の子供たちと一緒にクリスマスをお祝いしました。みんなでダンスやゲームを楽しみ、讃美歌を歌いました。
礼拝の後はシェアルーム(ボランティア学生の宿泊棟)のテラスに場所を移し、クリスマスプレゼント交換会を楽しみました。
翌25日は対岸のルアムミット村の教会のクリスマス礼拝に出席しました。大きなチャペルのファサードにはタイ語とビルマ語が書かれています。村の人たちがミャンマーからタイへ国境を越えて移り住んできたことが分かります。
礼拝の時間が近づくと、カレン族の民族衣装で着飾った人たちが近隣の村からも集まってきてチャペルは満席です。礼拝はタイ語とビルマ語がところどころ入れ替わりながら進行しました。
そんな中、聖学院の生徒たちは「もろびとこぞりて」を四部合唱で讃美しました。緊張気味でしたが立派に歌いました。クリスマスのために、出発前に練習してきたのです。
MKFの敷地は、田園風景の中を流れるコック川に沿って200メートルほども細長く伸びています。対岸には広い空となだらかな緑の丘、エレファントキャンプのゾウたちが歩いてゆくのが見えます。
子供たちがここで共同生活を送る理由はさまざまです。家庭の問題で心に傷を負った子供もいます。MKFはそのような子供たちを保護し、学校に通う機会と将来について考える時間を提供しています。
MKF総主事アヌラック・チャイスリンさんは、そんな子供たちのお母さんです。財団を運営するだけでなく、寝食を共にして子供たちを支えています。
到着した日の夕方には、聖学院生が子供たちと仲良く遊ぶ姿がありました。毎年同じことを思うのですが、聖学院の生徒は子供と戯れるのが本当に上手です。それは技能的な能力とはちがって、メーコックの子も聖学院の生徒も自然と心が開かれていくように見えます。これがクリスマスの奇跡なのでしょうか。ここで一週間、私たちは子供たちの生活に加わります。
2024年9月、タイ北部全域で大洪水が発生しました。MKFは3分の2が水没し、生徒寮、シェアルーム、キッチン棟、ゲストハウス、スクールバスを失うという大変な損害を受けました。
昨年度のタイ研修では、新シェアルームの建築工事に加わりましたが、今年度は破壊された護岸を土嚢で補強する工事をしました。
洪水の傷跡は他にいくつもあり、私たちの労力だけでは到底足りません。これまでもMKFはいくつもの災害を乗り越えてきました。コロナ禍では財政が逼迫しました。その度に支援者たちが寄付をし、ボランティアが工事を手伝いました。聖学院中高もそこに連なってきました。聖学院はこれからもMKFの子供たち、スタッフと共に歩んでゆきます。
聖学院中高は、MKFの前身「メーコックファーム・プロジェクト」立ち上げ以来ずっとここに関わってきました。
第11代校長の戸邉治朗先生は、一般教員時代の1987年に第1回タイ研修旅行を実施、ツアーガイドを務めていたピパット・チャイスリン氏と共に山岳少数民族から麻薬を除去するプロジェクトを立ち上げたのです。その後、メーコックファーム・プロジェクトは、活動目的を子供たちの生活と教育の支援に切り替え、2003年に財団法人としての認可を受けました。
戸邉先生は校長退任後、日本を離れてMKFで子供たちと暮らしています。今年の生徒たちも戸邉先生から大きな刺激を受けました。戸邉先生が生徒にしてくださったお話しは、今年夏に発行予定の報告書に掲載する予定です。(報告書は11月の記念祭で販売し、売上げをMKFに寄付いたします)
次回は、聖学院生がMKFで仕掛けた活動を紹介します。
















