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§9.小論文指導システム

「伸びしろ」のある人物に育てます

世に流布するさまざまな情報を冷徹な視線でとらえ責任ある判断を行うためには、総合的な知識と思考力を持つことが欠かせません。しかし、知識は、教科のカテゴリーに分けられたままの状態では実社会に生かすことができません。学齢期において、さまざまな知識を取り込み、試行錯誤しながら思考を深めていった経験は、その後の成長を支える糧となります。小論文の学習指導を通し、大人になっても学び続けることのできる人物を育ててゆきたいと考えています。

知識を運用し、主体的に行動する力を付けます

分類されたままの知識を統合するためには、自然界や社会に触れる機会を得ることと共に、思考の過程を文章化する段階を経ることがとても大切です。本校のユニークな体験学習がその一助となることはまちがいありません。加えて、成長段階に応じた小論文課題を与え、知識を運用する力を育みます。
大学の小論文入試では、知識量と知識の運用力に加えて、解答者の主体性が問われることとなります。対象をしっかり把握した上で、どのような価値判断をし、どのように行動するのか? それはまさに実社会で求められる思考です。小論文入試に挑戦する・しないに関わらず、全生徒が小論文学習に取り組むことには大きな意味があるのです。

全ての教員が指導します

学齢に合わせて「漢字検定」「語彙・読解力検定」「小論文模試」を利用した指導を行います。付属のテキストを用いることで、小論文学習の「取り組みにくさ」を解消し、合否や得点率を明らかにして生徒個々の課題を明らかにしてゆきます。
また、各種体験学習の事前・事後学習や日ごろの授業のなかに討論や意見交換の場を設け、自らの考えと他者の考えを分かち合う機会を作り出します。他者と共同して事に当たることの必要性と、そのことによって得られる深い喜びを実感させたいと願っています。
創造的な思考を導くため、私たち聖学院の教員同士も教科の枠組みを飛び越えた形で連携し、指導に当たります。小論文の問いには絶対的な解答がありません。生徒と教員が共に解答を模索してゆく過程にこそ、貴重な学びが存在しているのです。