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神よりの預かりもの-命

3月19日に高校三学期終業式と中学卒業式を執り行い、感謝のうちに2018年度を締めくくることができました。卒業は同時に新たなスタートでもあります。二つの式において共通して生徒にお話させていただいたことは、神から与えられ、預かっている私たちの命と賜物についてでした。
当たり前と思いがちですが、私たちが夜眠っている間も心臓は休むことなく動き続け、血液が体内を循環し体の隅々まで酸素を送り続けてくれたお陰で、私たちは生かされて朝目覚めることができます。つまり、命は自分の力や努力で維持しているのではなく、生かされ肯定されている命を私たちはいただき、一時預かっているのだという人間存在の原点に立ち返り、この原点から過ぎ去った1年間を振り返り、次に、4月から新学年の学院生活が許されるならば、与えられる時間をどのように、何のために使い、預かっている自分の賜物をどのように生かしていくか、また、周りの人との関係をどう築いていくべきかを思い巡らす春休みにしてはどうかと問いかけました。命はそもそも期限付きの預かりものですから、お返しする時が必ず訪れるという厳粛な真理を同時に心に刻んでいなければなりません。生徒への問いかけは、即、自分への問いかけでもあります。

「主なる神は、土の塵で人を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。」(創世記2章7節)