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【高1音楽】トーンチャイムでクラスメイトと協働作曲

トーンチャイムを使った即興作曲に挑戦

天高く馬肥ゆる秋、10月20日(火) 
3限・4限の音楽室では高1Bの音楽の授業が行われていました。

まずは音階による印象の違いの確認が行われました。
音階には通常
〇長音階・・・ドレミファソラシド
〇短音階・・・ラシドレミファソラ
があります。

この7音階から4番目と7番目の音を抜くと『ペンタトニック』とよばれる五音音階になることを学びました。

川西教諭の「春よ来い」に聞き入る生徒たち

ペンタトニックは日本語で「ヨナ抜き音階」ともよばれています。
音階は
●ヨナ抜き長音階・・・ドレミソラ(ファ、シが抜けている)
●ヨナ抜き短音階・・・ラシドミファ(レ、ソが抜けている)
となります。私たちがよく耳にする曲の例では
童謡の「さくら」、「春よ来い(松任谷由実)」
などがこの音階で構成されていたことを知り、生徒から「へぇ!」との声があがっていました。

各音階を確認します

ヨナ抜き音階を聞き「日本の和」とイメージした生徒もいました

使う音階による印象の違いを感じ取った後は“音楽はどのようにしてできるのか?“に着目です。
五音音階に調整されたトーンチャイムでクラスメイトと協働し1つの曲を完成させることに挑戦しました。
先生の合図も無く、鳴らす順番も決めず、生徒たちのみで即興演奏を始めます。いつ始めたら良い?終わり方は?と戸惑いながら、思い思いに自分の担当の音を鳴らしていきました。

1回目の演奏後に感想を出し合い、
「リズムが一定じゃない」「メトロノームが欲しい」
「音楽になってなかった」「なんとなく嫌な音の重なりがあった」
等の違和感やネガティブに感じた部分をプラスに変えていく工夫を考察し、2回目の演奏に挑みます。

戸惑う生徒たち

初めての即興に挑戦

演奏を聴いて感想を出し合います

プラス要素に変えるためには?と考察する生徒たち

すると、リズムを刻む担当を担う生徒、お互いの様子を見ながら自分の音を鳴らすタイミングを計る生徒などの様子が見え、1回目の曲とは全く違った演奏が行われました。演奏直後にはオーディエンス担当の生徒から「良かったよ」との感想が漏れました。
”誰が鳴らすか分からない””想定通りにはいかない””5つという制限された音階”の中で、組み合わせ方による変化を発見した生徒たちは「音楽を生産する」ことを体・心・感覚全てで体験をしました。

一人がリズムを刻み始めました

周りの音を聞きながら演奏する様子

チームメイトの様子を確認しながら音を鳴らす様子

生徒たちの即興演奏は録音され、後にロイロノートにあげられます。そして生徒たちが自分でその曲にタイトルをつけ、根拠となる理由を添えて提出します。

川西教諭の音楽の学びによって、生徒たち一人ひとりが、創造・表現をする力を培い、協働し、価値創造のための探究へと発展していくことを願っています。