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【中2L.H.R】記念祭のリフレクション~経験こそが学びの入り口~

レゴ®作品、できたこと生徒手帳、iPad入力を行う様子

本校では、生徒自身が自分の学びについて感度を高め、省察を働かせながら自分の学びをコントロールしていくことが重要だと考えています。そのため、このように効果的な行動を起こしたあとは自分を知るための大きなチャンスととらえ、各学年、さまざまな形でリフレクションを行なっています。その例として中2の取り組みを紹介します。

本日のワークの説明を聞きます

本日のテーマ

授業の終わりに提出する様式

中2のドライビングクエスチョンは「ともに好きを啓くには?」です。今年の記念祭に向けて、「ピタゴラスイッチみたいな」「LEGOでつくる聖学院」「ともに音楽を創ろう」「ともに未来を啓くサイエンス」の4つに分かれて活動をしました。

「ピタゴラスイッチみたいな」は子供も大人も楽しめる企画で、参加者からの記念祭企画投票で1位を獲得できました。「LEGOでつくる聖学院」では、パーツが足りない中でも見せ方を工夫しながら上手に再現しました。「ともに音楽を創ろう」では、ピタゴラスイッチ・LEGO・サイエンスの展示場に合う音楽をiPadで作曲し流してくれました。そして「ともに未来を啓くサイエンス」では、東北大学の多田千佳先生や品川区教育委員会学校地域コーディネーター宮原元さんにご指導いただき、食品ごみからバイオガスを作りエネルギーを作り出す体験や山崎農園と提携して野菜の販売を行いました。

記念祭の企画、準備、本番、片付けまで、一人で頑張った部分もあったと思いますが、本当に大事にしたかったのは「ともに」の場面です。そこで、L.H.Rの時間を使って”あなたが一番印象に残っている「ともに」はなんですか?”をレゴ®で作品にし、仲間と共有しました。作品を発表したあとに仲間からの質問によって、自分がなぜそれが印象に残ったのか、自覚していなかったものまで発見できるのが、レゴ®ワークの素敵なところです。最後に”記念祭の経験を通して自分自身の何について学びましたか?”という問いに対して、言語化していきました。

作品づくりスタート!

グループ内で自分の作品を発表

作品の写真撮影をして、説明文を入力

生徒からのリフレクションのコメントを紹介します。
・自分にも「人を引き付けたり、変えたりする力」や「人をどこに配置すればいいか早く判断する力」などがあるのだと知った。また、「誰が何をした」などを記憶する力が少し弱いなと学んだ。
・記念祭を通じて、自分はコミュニケーション能力が高いのかもしれないと思った。
・意外と説明や案内が上手だということに気づいた。
・人と話すのが苦手だと思っていたが、サイエンスの助手として入り、説明を繰り返したことで練習したら自分もできるんだと思った。

作品の写真と説明文

ロイロノートを使って提出

自分はどんな人間なのか。そのほとんどが、それまでの経験から何を学んできたかによって決まるとも言われます。自分の経験から学び、自分の経験をいかに次に活かすか、その方法を見つける機会を、私たちは日々の学校生活に散りばめています。(中2学年付・佐藤充恵)

中2教室前廊下の掲示は、今回のリフレクションの取り組みを紹介