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【中2理科】天気の変化と大気の動き「風をつくろう!」

風の発生を見守る生徒たち

聖学院の理科教育は、実験・観察を通して「知的好奇心」を育てる体験学習を大切にしています。特に中学では知的好奇心の芽を育てることを重視しており、「なぜ?」の気持ちを起こさせるしかけをたくさん散りばめています。

5月12日(金)の5限、中2B組の理科では、天気の変化と大気の動きを知るために、風をつくる実験を行っていました。普段感じている風を違う視点で観測し、与えられてた実験ではなく自ら実験を考えることにより本当の発見につなげることが、玉木聖一教諭の狙いです。

第一化学実験室にて

黒板に書かれた今日のテーマ

理科主任でもある玉木教諭

風はどうやって生まれるのか、風が発生する条件は何なのか。用意された実験アイテムは、水槽・ビーカー・粘土・トレイ・氷・お湯・線香(煙り)です。これらを使って、グループに分かれ、まずはどうやって風をつくるか考え試していきます。

実験開始!「風をつくるぞ!」

風の発生は、線香の煙の流れで確かめます。そして、風が発生した時の条件を見つけていきます。次に、風を強くするための工夫を考えます。水槽を逆さまにして密閉空間をつくりますが、その空間をもっと温める工夫を考えたり、煙をたくさん発生するために線香を細かく折って立てたり、生徒たちのアイディアや行動はとても活発でした。

風が発生した様子やその向きなど、自身のiPadで動画撮影します。目では確認できても、撮影しようとするとはっきり風は捉えられず、それなら背景を黒くしようと黒いiPadケースを探して仲間同士協力しあって作業を進めました。また、撮影とは別に図も描きます。それらのレポートをロイロノートで玉木教諭へ提出し、授業は終了です。

風が生まれる瞬間をカメラにおさめます

背景を黒くして煙りの動きを捉えます

提出用の図を作成中

始めは用意された実験アイテムをどのように使うか悩んでいた生徒たちも、仲間たちと意見を出し合いながら手を動かしていくと次々にアイディアが閃いたようで、何度もチャレンジしていた姿が印象的でした。聖学院の理科実験は、教室で習ったことを確認するのではなく、実験から問いや閃きを得て、教室での学びに繋げていきます。今後も彼らの主体的な学びのための実験授業を続けていきます。