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【中学GIL】「未来のキャンプ道具」をつくる挑戦がスタート!

高校生の先輩たちがサポートしながら中学生たちの挑戦がスタート

Global Innovation Lab(GIL)は、これまでロボット製作、プログラミング、構造学など、ものづくりの基本スキルとマインドなど、生徒たちの「創り出す力」を育成してきました。そのような活動を経て、今年度は自由なテーマかつ5日間の長期プロジェクトで、手を動かして、仲間と共に考えながら、自分の発想をカタチにしていくプログラムを企画しました。
また、今回は、プログラミングを「目的」ではなく「手段」として行います。プログラミングを用いつつもそれだけに囚われず、紙上での発想をしたり、アナログなモノを組み合わせたりする過程を重視しています。
そして制作テーマは、「未来のキャンプ道具をつくる」。最終日であるDay5では、参加した中2・中3生徒達が作った「未来のキャンプ道具」を、中1生徒たちに体験してもらう予定です。

主な進行目標は、以下の3段階で設定します。
① VIVIWAREを使いこなせるようになる
② 素材に着目する、VIVIWARE×モノで新しいゲームを発想する
③ 実際に制作してみる

素材の品定め中

<Day1の概要>
Day1では、前半にVIVIWAREの使い方を動画で学び、後半はワークシートを使いながら今回のテーマ「未来のキャンプ」について考えてもらいました。
未来のキャンプというざっくりとしたテーマに頭をひねりつつ、自分の好きなものや、興味のある分野からイメージを膨らましている、生き生きとした中学生の姿を見ることができました。

VIVIWAREを触りながらイメージをアウトプット作業

<Day2の概要>
Day2では、「未来のキャンプ道具」の完成度20%を達成させることをゴールに定め、制作費4000円の中で生徒なりにやりくりをしながら制作活動してもらいました。ワークショップの初めに、頭の体操を兼ねて1分でアルミホイルか封筒のどちらかを使って作品を作るワークをしました。アルミホイルを折り紙のように使って鶴を折る生徒、封筒の折り目をそのまま利用して紙飛行機を作る生徒など、素材の特徴を生かした素晴らしい作品が、短時間で出来上がりました。

制作する時間は黙々と集中

<Day3の概要>
Day3では、Day1とDay2 を通して学んだ、VIVIWAREの使い方やDay2 で扱った「未来のキャンプって何だろう?」というテーマで書いたワークシートをもとに、実際に工作をしたりVIVIWAREを使ったりして自分の班で思い描く「未来のキャンプ道具」を70パーセントの出来を目標に制作を進めました。Day2に比べものすごい勢いで生徒自身が思い描く「未来のキャンプ道具」を形にしており、「70パーセントどころか85パーセントまでできた!」という生徒もいました。Day4でどんな素敵な未来のキャンプ道具が出来上がるのかが楽しみです。

Day3 のはじめにこれまでの振り返り

【サポートしている大学生・高校生の感想】
担当:北村(2023年度卒業生)
今回のワークショップは「考える」(どうしたらより良いものを作れるのか)が重要なテーマでした。確かに今の時代は「主体性」が重要視される時代です。ですが、主体性を持った上で考えをどのように伝え、一緒に作っていくかという「協働性」もEQと呼ばれ重要視されています。聖学院の中学生は主体性を持った生徒が多いのですが、他人との関わり方に悩んでいる生徒もいます。だからこそ、GILを自分のアイデアを発信する練習の場として使って、協働性を自分も自然と身につけられたし、今の子たちにも高校や大学で使えるようになっていってくれたらなと思いました。

担当:小泉(高3、Global Innovation Class 2期生)
高1のSTEAMの授業で初めて触ったVIVIWAREを用いて、サイエンスアゴラなどの外部コンテストのイベントに出場しました。GILではVIVIWAREをたくさん触れることができます。中学生たちは、なかなかエンジンがかからないのですが、大学生の先輩たちが上手に教え始めるとスイッチが入り、物凄いペースで作品を作成していると感じました。
今回教える立場になって、中学生は想像力が豊かで、高校生の自分も考えられない未来のキャンプ道具を作ろうとしていることにびっくりしました。それと、ホワイトボードを使用して設計図や予定表を一緒に作ったりしたのですが、その際に中学生が立ち上がって自分たちでコミュニケーションしながら設計図等を作っていて、主体的に活動をしようとしているところもすごいと感じました。

中学生たちの作業を見守る高校生たち

制作物を発表・共有する様子

【今後の予定】
Day3から本格的に制作段階に入りました。Day1でのアイデア出し、Day2での素材探索を経て、Day3からはいよいよ本格的な制作段階に入りました。生徒たちは互いに協力しながら、思い思いの作品作りに没頭しています。今後も中学生がアイデアをどのように表現していくのかとても楽しみです。今回のワークショップテーマ「未来のキャンプ道具をつくる」は、4月から大学生ファシリテーターチームが何度も議論を重ねて決定しました。昨年度の「未来のゲームセンターをつくる」ワークショップをさらに発展させた内容となっています。本校の教育活動全体が転換期を迎える中、GILも新たな学びの形に挑戦しています。日々の学習活動や中1年次のGILを基盤に、目の前の生徒たちのニーズに合わせながら、カリキュラム作成から運営まで大学生たちと協力して取り組んでいます。(担当教諭:山本 周・諸橋 陸)