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【海外研修報告】フィリピンでの8泊9日 — 挑戦と成長、そして予期せぬ学び

カラフナンの人々との交流

3月21日から29日にかけて、本校生徒12名がフィリピンのイロイロ市にて海外研修を実施しました。単なる語学学習にとどまらず、現地の社会課題や同世代との交流に深く切り込んだ、濃密な研修の様子をご報告します。

 

■ 圧倒的なアウトプット:マンツーマンレッスンとバディとの生活

イロイロでの研修の核となるのは、フィリピン人講師とのマンツーマンレッスンです。最初は英語で意思を伝えることに戸惑っていた生徒たちも、講師の明るく情熱的な指導に引き込まれ、次第に自分から発言する姿勢が目立つようになりました。

また、滞在先ではフィリピン人バディと共に生活。朝から晩まで英語漬けの環境の中で、文化の違いを肌で感じながら、本当の意味での「コミュニケーションの楽しさ」を実感したようです。

バディとの滞在

マンツーマンレッスン

■現地の人々との交流

今回の研修で、生徒たちが衝撃を受けた場所の一つがカラフナン地区です。

フィリピンには「クリーン・エア法」という法律があり、日本のようにゴミを焼却処理することが原則禁止されています。そのため、回収されたゴミは広大な敷地にそのまま積み上げられ、巨大な山となります。

生徒たちは、そのゴミの中から使える資源を拾って生計を立てる人々や、そこで暮らす子どもたちと交流しました。「日本では当たり前の『燃やす』という処理ができないことで、何が起きているのか」。目の前に広がる光景を前に、自分たちの消費生活がいかに世界の環境や格差と繋がっているか、驚きながらも深く考えさせられた様子でした。同時に、そんな過酷な環境でも絶やさない子どもたちの笑顔に、本当の「豊かさ」とは何かを問い直す貴重な機会となりました。

現地校訪問では 同世代の高校生たちと交流しました。日本文化に関して現地校の生徒に紹介したり、グループに分かれて様々なトピックで会話をしながら、交流を楽しみました。現地の生徒たちのエネルギーと、将来の夢を堂々と語る姿に、大きな刺激を受けました。その他、歴史的な教会巡りや買い物など、現地の熱気に触れる観光プログラムも満喫しました。

捨てられた雑誌で作るビーズブレスレット作り

現地校の生徒たちとの交流①

現地校の生徒たちとの交流②

カラフナンの子供たちに日本語を教える様子

■最後のアクシデントさえも糧に

帰国予定日の3月28日、予期せぬトラブルが発生しました。イロイロからマニラへの国内線が大幅に遅延し、成田行きの国際線への乗り継ぎが不可能となったのです。

急遽、マニラのホテルに延泊することになりましたが、生徒たちはパニックになることなく、状況を冷静に受け止めていました。何人かの生徒が「もう1日滞在できる!」と前向きに捉える姿に、この数日間で培ったタフさと適応力を見ることができました。翌日、12名全員が無事に帰国し、一回り大きくなった姿で研修を終えました。

 

言葉の壁、環境の違い、そして最後のアクシデント。それらすべてを笑顔で乗り越えた12名の姿は、非常に頼もしいものでした。この経験は、きっと良い体験となったはずです。これを機にまた海外へ挑戦していってほしいと思います。

ご協力いただいた保護者の皆様、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

 

引率教員 鹿島永好、高橋優一