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2011年 第22回タイ研修旅行

タイ北部チェンライ県に「メーコックファーム」という施設があります。そこでは山岳少数民族の子どもたちを保護し、教育の機会を与える活動を展開しています。タイ北部にはアカ族、ラフ族、カレン族、ヤオ族、リス族といった少数民族が多く暮らしていますが、さまざまな社会的要因により、子どもたちから教育の機会が奪われているケースが多くあります。本校のOB教諭の戸邉治朗氏は、メーコックファーム設立者の一人として、20年以上に渡って少数民族の自立支援活動に取り組んできました。

毎年クリスマスのころ、聖学院中高から20名ほどの有志がここを訪れ、少数民族の子どもたちに交じりながら英語、タイ語、日本語、アカ語(アカ族の言語)を駆使して互いの理解を深めてゆきます。一週間ほどの滞在でしたが、共に語り、歌い、遊び、働くなかでたくさんの友情が生まれました。
交流のほかにも、国境の街の散策や山あいの少数民族の村でのホームステイ、社会奉仕活動に取り組むリーダーとの対話などさまざまな活動を通すことによって、メーコックファームで出会った友人たちを包摂する社会状況を、身をもって知ることができました。
今後は、報告会の開催や報告書の作成、国際ボランティア団体との連携などの活動によってこの経験を深めてゆきます。

 

①メーコックファームには20人ほどの子どもたちがいます ②ネームゲームでお互いの名前を覚えます
③近隣の村のクリスマスキャロルに参加。深夜まで大騒ぎ!! ④タイ語と英語と日本語をミックスしてアカ族の言葉を教わっています
⑤戸邉先生より、少数民族自立支援活動の意義について講義を受けました ⑥雨季には川の水がファームに溢れてきます
⑦雨季の浸水に備えて堤防をつくりました ⑧ミーティングを開いて皆で感情を共有し合います
⑨小さな町の小さな市場にて[1] ⑩アカ族の村では高床式のお家に泊めてもらいました
⑪歓迎の踊りに特別参加しました ⑫アカ族のみなさんは私たちを温かく受け入れてくださいました
⑬自然に接することができるようになってゆきます ⑭たくさんの友情が生まれました
⑮ハンドプリントは聖学院&メーコックの共同作業の証です ⑯もう遠い存在ではありません