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タイ研修旅行-最終日-

多くの体験を重ねた生徒たち。
ここで多くの人と出会い、さまざまな体験を重ねてきました。
この研修旅行のテーマは「What can I do?」です。
自分に何ができるのか? 
自分の個性を活かしたリーダーシップの発揮をめざして、事前学習を重ねてきました。
旅本番最終日を迎え、これまでの体験を内面化するためワークショップを開きました。
 
ワークショップを指揮してくださったのは、楠徳生さん(プロジェクトマネジメント・インキュベーション協会)と芦澤弘子さん(聖学院大学ボランティア支援センター)です。
楠さんによる「ストロータワー・ゲーム」の本質は「チームビルディング」にあります。
単なる寄せ集めの「グループ」が、「チーム」として機能するようになるためには何が必要なのだろうか? 
自分のアイデアを他者に伝えるにはどのようにしたらよいのか? 
メーコック財団の子どもたちと聖学院の生徒たちは、言葉の壁のあるなかでワークに取り組みました。
次年度は、聖学院の生徒とメーコックの子どもたちが、このタイ研修旅行のプログラムを考案しようという「宿題」が出されました。
ここにはプログラムを組み立てる権限が参加者自身に委譲される、という意味があります。
旅の主役は生徒たち!~これを飾り言葉で終わらずに本当に実現させることが、次年度に向けたわれわれ教員のチャレンジとなりました。
 
芦澤さんのワークの目標は「What can I do?」の答えを出すことです。
感想や意見をチームごとにシェアしながら、自分なりの答えを出します。
この一年間のうちにどんなことをするのか、具体的に考えました。
最後は答えを画用紙に書いて、皆の前で発表します。
「英語やタイ語を使って話せるようにする」「ボランティア活動に参加する」「いろいろな人と積極的に関わるようにする」と宣言する生徒がいれば、「今はまだ答えを出せない」という迷いを表明する生徒もいます。
答えはさまざまですが、発表者の様子からは「自己決定」に少しずつ近づいていることを感じることができました。
生みの苦しみが深ければ深いほど、自分自身を駆動させる力は大きなものになります。
実は、私の「主体性の育成」というテーマは、タイ研修旅行の引率を通して得られた自己決定です。
その高らかなテーマが、現実の中高生をむしろ萎縮させているのではないかというジレンマも感じておりますが、今後も試行錯誤を繰り返しながらチャレンジを継続してゆきます。
 
アノラック・チャイスリン氏とメーコック財団の子どもたちに見送りを受け、24名の生徒は、皆元気に帰国いたしました。
新学期早々から、報告書発行へ向けた事後学習を開始します。
  
タイ研修旅行 引率 伊藤豊(国語科)・伊藤隆之(美術科)
 
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