入試・説明会情報

6月16日(土) 第1回学校説明会・思考力セミナーが行われました

 第1回学校説明会が、6月16日に行われました。
 当日は、あいにくの雨となりましたが、約100組・150名の方にご来場いただき、開催する事ができました。
 以下にその様子をご紹介いたします。

高校3年生有志による
歓迎のダンスが行われました
校内見学時に
ポスターセッションを行いました。
   

 

 また、今年度からの試みとして、学校説明会内と同時に思考力セミナーを開催いたしました。
 その様子を以下にご紹介いたします。

 ≪第1回思考力セミナー≫

 第一回目の学校説明会が行われ、思考力セミナーが保護者向けの説明と並行して行われた。当日受付も含め、27名の小学校6年生が参加。最初はやはり皆、緊張した面持ちで図書室に入ってきた。

 

 今回利用したのは9つの図形だ(詳細は、上記画像をクリックしてください)。一人一人が9つの図形を2つのグループに分類することから始まる。答えは一つではない。一つではないからこそ、逆に戸惑っている生徒たちもいた。しかし、自分の考えで分ければいい、間違った答えなどないんだよ、とアドバイスをすると、ほっとした表情を浮かべながら少しずつ手が動き始める。

 

 

 そして、いろいろな分類方法があるのだと気付く生徒たちが出てくる。教員と二人の大学生サポーターが彼らの様子を見守っていたが、こちらが考えていた以上の分類方法が出てきてとても面白い。「面白いところに気が付いたね」と声をかけると嬉しそうにうなずく。最初は周りの様子を気にしていた生徒たちも、少しアドバイスをしてあげると、ぱっと表情が明るくなってワークシートに書き込んでいく。周りなんて気にする必要はない。一人一人が発見すること、それが多くても少なくても構わない。自分の力で発見したという体験が重要なのだから。

 次はシェア体験。自分が発見した分類方法を、4人のグループに分かれて発表する。初対面ということもあり、ぎこちない面もあったが、皆一生懸命に発表し、聞き、メモをする。自分では気づかなかった方法を教えてもらい、お互いの答えを認めあう。これも大事な一歩だ。

 

 そして、新しい問いが与えられる。教員側には一つの例はあるものの、生徒たちの視点がまた新鮮だ。「そうきたか!」と驚かされるものもある。彼らが一生懸命に考え、自分なりの答えを導き出そうとしている姿が頼もしく見える。
 一通り書いてもらった後、教員から一つの例を挙げると、あちこちから、「へぇ~~!」「おー!」「そうか!」という声があがる。この驚きや発見する嬉しさを素直に表現することができる生徒たち。これからの成長が楽しみだとつくづく思う。

 

 

 最後は今回のセミナーを通して学んだこと、気付いたことを100字で書いてみよう、という作業だ。ここは、予想していた以上に積極的に書いてくれた生徒たちが多かった。「算数が苦手な僕でも楽しく解けた」「図形にも個性があることが分かった」「これからも多くの発見をしていきたい」と、みんながいつもとは異なるアプローチを前向きに受け入れていた。

 

 

この世の中には、答えが複数あるという問題など山ほどある。よくよく考えてみると、今まで気付かなかったことが見えてくる。このような体験はとても大事なことだ。今回参加した生徒たちが、考えるということ、発見するということが少しでも楽しいと思ってくれたらとてもうれしい。9月には第2回の思考力セミナーが開催される。題材は変わるが、発見する、考えるという作業は変わらない。また新しい発見をしながら、考えることの楽しさを味わって行ってほしい。