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【高1GIC・STEAM】『五感を使った空間デザイン』展示会

先般2月26日(土)に、高校Global Innovation Class(GIC)の独自科目「STEAM」にて『五感を使った空間デザイン』展示会を行いました。授業で行ってきたこと全てを1本につなげたチームや、宗教と絡めるチームなど、本校ならではのアイディアが多く見られました。

作品例1:「変化」
(1)作品テーマ
テーマを決めてから作るのではなくて、自分たちのその時の気分によって変化する作品。

(2)作成の過程
①アクションペイティングで側面を色付け
②これらを自分たちは流れ星とイメージ
③流れ星とマッチするものは何か
④「火」をイメージ→キャンプファイヤーの組み木(←これについても「変化」をテーマにしているので、あえてくっ付けずバラバラにしている。その日の気分で組み方も変化させる)

(3)最終ゴール
ILLUMMEを真ん中に入れて赤く光らせて、影を側面に飛ばして表現したい。

作品例 2:「多様性」
(1)作品テーマ
現代社会の入り乱れ、壁になることで「ありがとう」という感謝の言葉でも言葉の意味がわからないせいで本意が伝わらないという現象を「様々な言語」「様々な素材」「様々な配色」でそれぞれの言語の特色を表現する。

(2)作成過程
①壁の装飾(色の折り紙、日本の新聞、英字新聞)
②イラストレーターソフトを用いてデータ作成→壁を白と黒に装飾
③黒い壁はドリッピング技法で装飾
④レーザーカッターでMDFボードやアクリル板を各言語でカット

(3)最終ゴール
より多くの素材、言語で表現をしたかった。音を組み合わせてより複雑さを表現したい。

作品例3:「温かい冬」
(1)作品テーマ
雪の降る寒い日に工事現場で働いてる人や仕事終わりのサラリーマンが暖かい缶コーヒーを買って1日の終わりに区切りをつける。その行動やその人の心情を考えると人間味があってどこか心が暖かくなる。

(2)作成過程
①「暖かい冬」を現代版「アリとキリギリス」を用いて表す
②「アリとキリギリス」を、自動販売機と人間味を使い「暖かい冬」として表現
③最初は靴を置いて買っている最中を表す、その後変更
④あえて足跡だけ残すことでみている人に想像させる工夫を施す

(3)最終ゴール
もっと時間があったら自販機のクオリティを上げ、ILLUMMEの配色などもっと工夫できた。

1・2学期は、この作品制作に向けて、日常の中に新しい視点をつくるような仕掛けや、それを表現するためのスキルセットを行ってきました。
例えば「かんかくストレッチ」と題して色や音に関する気づきを促すデイリーワーク、また、パナソニックが開発した空間を多彩に演出する光アイテムILLUMMEを用いた対話的鑑賞、ハモることによって自己表現と他者との協働を体験するワークショップなど、積み重ねてまいりました。
感性と好奇心を育てることに重きを置いた「STEAM」のプログラム。いよいよ今年度は、新高1と新高2で稼働していきます。従来の提供型の授業ではなく、新しいデザインの手法や在り方、表現を模索するため、教員と生徒が一緒になって授業づくりをする共創型授業を、実践・挑戦していきます。[STEAM担当:伊藤(隆)・佐藤(充)・山本(周)]