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【中高 物理部】夏休み中の活動報告

学校説明会内で行った物理部体験で、活動説明をする部員たち

中高物理部部長の岩井君(高2)から、夏休み中の活動レポートが届きましたので、以下掲載します。

【ドローンプログラミング研修会】

8月25日(木)に、ドローンの専門家(シーズプロデュース代表:柳生氏)をお招きして「部内ドローンプログラミング研修会」を開催した。参加者29名。

午前は基礎演習として、ドローンの基礎や法律上の問題と簡易プログラミングを体験した。午後からは応用研修として実際にPythonなどでプログラミングしてドローンをプログラミングして自在に飛ばすことが出来た。また、教室に障害物に見立てた段ボールなどを置き、スタート地点から障害物を避けて飛行して目的地に着陸するコンテストを実施した。部員達は、距離や角度を計測し綿密にプログラムを修正、更にはエアコンによる空気の流れでもドローンが流されることも想定した。失敗を繰り返しながらも無事にドローンが目的地に着陸した時には大きな歓声が上がった。

ドローンは中高生になじみ深いので、来春に「中高生大会(仮称)」を企画出来ないだろうかと模索している。
尚、午前中は同時並行で、電子工作も行なった。小型LSIを用いた電子機器キットなど製作にチャレンジした。半田付けなど精密で細かい作業も多く、部員達は苦労しながらも真剣に取り組んだ。

シーズプロデュースの方々と記念撮影

【日本科学未来館を見学会】

8月26日(金)に、お台場にある日本科学未来館の『きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?』展を見学に行った。参加者27名。引率3名。
物理部として最新技術を見ておくことは今後の活動にも重要だと考えて、部員の提案により企画。上級生6名が事前に下見を行ない、下級生の部員には集合場所や見学ポイントなどを十分に説明してから実施した。常設展示は、地球、ロボット、宇宙、生命、情報の分野に分かれていて、様々な視点で展示物を鑑賞し、どうやったら新たに知った情報を今後の活動に生かせるかを考え、物理部ならではの学びの体験ができた。

その後、期間限定の特別展『きみとロボット』を見学。ロボットの歴史、特に二足歩行の人型ロボットに至る工夫や、現代人の生活に合わせ開発されたロボット、更にはアンドロイドの展示など見る者を圧倒する作品が多く飾られていた。部員達は3グループ(上級生がリーダー)に分かれ2時間掛けて真剣に見学。撮影可能エリアでは写真で記録して記念祭展示などの参考にしたいと話した。

日本科学未来館にて(Aグループ)

アンドロイドロボットを見学する部員たち

【学校説明会クラブ体験に協力】

8月27日(土)物理実験室において受験生向けに「宇宙エレベーター」「ドローン」の説明と実演を担当。宇宙エレベーターではステーションと呼ばれる場所にピンポン球を運ぶ演目の中で、実際に小学生にピンポン球を宇宙エレベーターのカゴに入れてもらうなど実体験を意識した。見事にマシンがステーションにピンポン玉を運び入れると、部員も小学生の参加者たちも一緒に喜んだ。ドローンでは説明後、難易度が高い空中で一回転する「フリップ」と呼ばれる技術を披露し大きな拍手を頂くことができた。保護者の方から、ドローンについて質問も頂き、かつ活動自体にも興味を持って頂けて、部員一同嬉しかった。

物理実験室で宇宙エレベーター体験をエスコートする部員たち

~顧問より~
以上のように、夏休みも活動は充実したものであり、今後の活動に生かせるものが得られたのはやった甲斐がありました。
物理部は、コロナ禍前(2019年)迄は例年8月20日頃に3泊4日の合宿(山梨県鳴沢村)を行なってきました。今回はその代替として部員の研究意識向上や部員の繋がりを強化することを目的に実施しました。部員数45名を超え大所帯ですが各研究班がテーマ別に意欲的に取り組んで欲しいと願っています。(顧問:清水広幸、佐藤充惠、諸橋 陸)

♦ 第9回宇宙エレベーター大会に参加します ♦
9月18日(日)中央大学付属中高(武蔵小金井市)を会場に「第9回宇宙エレベーターロボット競技会関東オープン」が開催されます。本校から2チーム(1班4名構成)が参加します。リーダーは中3の武君、中2の五十嵐君です。
大会は地上から4m上空の宇宙ステーションに5分間で何個のピンポン玉を運べるかで競います。ロボット(EV3)へのプログラミングや機体(レゴブロック)の組み方など創意工夫と、チームワークがポイントとなります。この様子は記念祭でも発表します。皆様の応援をお願いします。