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【高2文系化学基礎】半導体の利用-コンピューターの分解-

宮教諭のサポートのもと、ノートパソコンを分解する高2C組の生徒たち

パソコンなどのコンピューターは、半導体が電気を通したり、通さなかったりすることで「0」と「1」の情報を伝え、 0と1だけの数字による組み合わせ(二進法)で、様々な計算や情報をあつかうことができます。
6月13日(火)4限の高2文系化学基礎では、どんな半導体がパソコンの中にあるのか、廃棄されるノートパソコンを分解して、観察しレポートする作業を行っていました。なお、分解マニュアルは、授業担当の宮隆允教諭の手作り!とても貴重な体験です。

IBM製のノートパソコン

「分厚い~!」「重い!」

化学実験室で夢中になる生徒たち

分解される機体は、2003年モデルのThinkPadノートパソコンです。こちらのメーカーはIBM製で、本社はアメリカです。世界170か国以上で事業を展開する典型的な多国籍企業であり、世界最大手規模のIT企業です。
しかしながら、分解し、一つひとつの部品を調べると、馴染みのある日本のメーカー名があらわれ、日本製の電子部品や半導体が多く組み込まれていることがわかりました。

ドライバーを使って順に開けていきます

メモリを発見

ハードディスクに書いてある情報を記します

部品を観察中

実は、半導体メーカーの売り上げ高は、1992年では世界トップ10のうち、日本のメーカーが6社を占めていました。それが2001年には3社、2011年には2社、2019年から2021年にはわずか1社になっています。
約30年前の最先端技術だった日本の半導体技術・ビジネスは、なぜ他国に追い抜かれたのか、生徒たちは気になりだした模様です。

一番の難関はCPUの取り外し

全ての観察が終わると元の状態に戻します

レポートを記し、提出