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【海外研修】社会課題に向き合うフィリピン研修

最終日のファイナルプレゼンテーション

3月21日(木)から28日(木)までの7泊8日の日程で、フィリピン研修を実施しました。場所は、首都マニラから国内線を乗り継いで1時間半ほどの距離にあるパナイ島のイロイロ市。参加者は中学3年生から高校2年生までの希望者14名です。これまで、春休みの研修はイギリスでのホームステイ型の語学研修でしたが、今年度からは英語をツールとして社会の課題に向き合う課題探求型のプログラムに変更しました。

この研修では、世界の中でも英語力の高いフィリピンで英語環境に身を置き、ワークショップのくり返しの中で「話すこと、伝えること」の力を鍛えます。また、日本とは文化の異なる場所で歴史や社会問題を学ぶことを通して、SDGsについての理解を深めることもこの行事の目的の一つでした。

郊外の集落を訪ねて人々の生活の現実を学びます

地域の住民の方にインタビュー

到着した翌日から、現地NGO「LOOB」のシェアハウスを拠点としてチームビルディングやSDGsワークショップをおこない、午後にはイロイロ市内を巡って歴史や文化を学び、時には現地のコミュニティの中に入っていってそこに生活する人の声を聞くなどのアクティビティをおこないました。

イロイロ市のシンボル、カトリック教会にて

太平洋戦争記念館にて

また、廃棄物処理施設を見学してリサイクル活動の現実を学び、ペーパークラフトで生計を立てる人のご指導のもとに実際にブレスレットを作る体験をしました。さらに、現地の学校を訪問して約90分間の「授業」を受け持ち、日本文化の紹介やゲームなどを取り入れて同年代の学生と交流するという貴重な時間を持つことができました。全ての活動には現地の大学生リーダー達が同伴し、彼ら彼女らとのコミュニケーションそのものが参加生徒にとって英語を鍛え、英語で考える濃密な時間でした。

中学校を訪問して日本文化を紹介します

現地のリーダー達とディスカッション

最終日には、ワークショップやアクティビティの学びをシートにまとめ、班ごとにファイナルプレゼンテーションをおこないました。フィリピンで過ごす最後の夜は、7日間ずっと一緒に過ごしたリーダー達との涙あり笑いあり、そして渾身のダンスありのフェアウェルパーティでおおいに盛り上がり、実りの多かった研修を締めくくりました。(引率:髙橋孝介)

感謝の思いで全力の「ソーラン節」