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【高1GIC・STEAM】正解のないことを楽しむ~空間デザイン作品共有会~

個性あふれる作品たちが展示されたフューチャーセンターでの共有会

高1グローバルイノベーションクラス(GIC)では、STEAMの授業で「光と色の三原色」「感覚ストレッチ」「光の対話型鑑賞」などを行い、1年を通して五感を使った空間デザインの作品制作を行います。4月12日(金)5・6限、その第1回目となる授業では、昨年度学んだ新高2のGICが自分たちの作品展示を行い、新高1に作品を見てもらい、紹介や説明、チームと取り組んだ制作ヒストリーなどを伝える共有会を行いました。

まずは高1教室で山本教諭によるイントロダクション

展示準備を整えた高2が高1を迎えます

これから取り組む高1たちは、先輩たちが作ってきた作品を目の間にして、何を感じたのでしょうか。「すごい」「ワクワクする」「自分もやりたい」「不安」「戸惑い」など。きっと、様々な感情に揺さぶられたと思います。それらはすべて正解でもあるし、間違いでもあります。そのもやもやを客観的に捉えて、論理と感性を育成し、新たな価値を創造することが、STEAMで大切にしている取り組みです。

気になった作品にプレシールを行う様子

暗闇の中に展示される光をまとった作品

授業のまとめの際に、高2のSTEAMを担当する宮隆允先生が、「STEAMでは、高1で頭の中にあるネジを外して発散させ、高2でスキルアップしたネジをはめて収束させる」と語り、新年度を迎えたGIC生たちにエールを送りました。

宮教諭からのメッセージをきくGICの生徒たち

<高1感想>
先輩たちの作品は、独創的で、複雑な構築になっていたり、不思議な空間だったり、最初見た時はただただ驚きました。そのあと、説明をきいて、ひとつひとつの部分に意味があって、表現に工夫や苦労があったことを知り、あらためて感動しました。正直、これから自分たちができるのか不安ですが、いろいろなカタチがあっていいと思ったので、頑張ります。

先輩たちの熱心なプレゼン姿にも圧倒された高1たち

<高2感想>
最初ははじめてのことだらけで刺激的で好奇心にかられて楽しかったけれども、作業が重なっていくたびに、やることがどんどん増えていって、時間も心身も追い詰められました。しんどいときもあったけど、完成した作品を多くの人に見てもらえて、自分たちの意思や感情を伝えることができて、相手が驚いたり感動したりする姿を見て。全部がちゃんと身についていると胸を張れました。GICのクラスメイトたち、みんなすごいと思います。

達成感が伝わる高2たちの笑顔

<STEAMリーダー:山本 周>
この授業では、「自身の感覚や感情を揺さぶってほしい。そして、好まれるデザインでなく、魅力されるデザインをしてほしい。」と常々伝えています。好まれるデザインというのは何%の人が好きといっていると数値で表せるものですが、魅力されるデザインというのは数値では表せません。我々としては、数値で計れないような、心揺さぶるものをつくり出せる生徒を育てていきたいと思っています。
これからの時代に大切なのは主観的な“内部の物差し”(=賜物)を持つことです。いろいろな人の考えを聞きながら、自分の軸となる考えややりたいことを見つけて欲しいと本気で思っています。

STEAMリーダーの山本教諭