【中学GIL】誰一人取り残さない世界をつくる。2030年を見据えたSDGsゲーム&LEGO®ワークショップ
本校の代表的な課外活動の一つであるGIL(グローバルイノベーションラボ 体験型学習プログラム)にて、「SDGsゲームとLEGO®ワークショップ」を実施しました。
一日を通して、講師にNGOこども国連環境会議推進協会 事務局長の井澤友郭氏をお迎えしました。希望制で中学1〜3年生の生徒たちが参加し、午前はSDGsカードゲーム、午後は講義とLEGO®ブロックを用いた探究ワークを通じて、世界と自分との繋がりや持続可能な未来に向けた視点を深める充実した一日となりました。
(本プログラムは8月4日(火)・5日(水)の2日間にわたり、両日とも同じ内容で実施いたしました。この記事は、8月4日(火)の取材内容をもとに作成しています。)
■SDGsカードゲーム:自分と世界の繋がりを体感する
午前の部では、井澤氏のファシリテーションのもとSDGsカードゲームを実施しました。
生徒たちは個人ごとに「個人ゴール」を与えられ、プロジェクトの実行に必要な「お金」「時間」「意志の石」をやりくりしながらゲームを進めます。 前半戦(2016年〜2026年想定)では、各自が自身のゴール達成を優先して動いた結果、経済のパラメータは飛躍的に伸びたものの、環境や社会のパラメータが大きく低下する世界が完成してしまいました。
しかし、井澤氏から提示された「世界の可視化されたデータ」をもとに全員で現状を振り返り、迎えた後半戦(2026年〜2030年想定)では、生徒たちの行動に劇的な変化が見られました。 「社会や環境が危ない」「誰か時間やリソースが足りていない人はいないか?」と互いに声を掛け合い、自発的に資源を融通し合う姿勢が生まれたのです。
ゲーム終了後には、井澤氏からの解説も交えながら、SDGsの真の目的である「誰一人取り残さない世界」を作るためには、自分の利益だけでなく、全体を視野に入れた声掛けや協力(チームワーク)が不可欠であることを実感をもって学びました。
■「常識」のアップデートと多様性(ダイバーシティ)から考える未来
午後の部では、単にSDGsの目標を暗記するのではなく、「これからの時代に求められる常識や視点の変化」についての井澤氏による講義からスタートしました。
10年前には当たり前だったポスターや社会的ルールが現在では見直されている例や、2040年の日本が直面する人口減少・地方の衰退といったリアルなデータに触れ、「男女平等(ジェンダーギャップの解消)」や「多様性(ダイバーシティ)」の推進は単なる社会貢献ではなく、社会や組織が存続するための必須条件であることを学びました。
また、「平等(全員に同じ支援を与えること)」と「公平(一人ひとりの状況に合わせて必要な支援を変えること)」の違いについても深く思考を深めました。
■LEGO®ブロックで描く「2030年以降の誰一人取り残さない未来」
一日の締めくくりとして、井澤氏のガイドのもと、LEGO®ブロックを用いた表現・対話のワークショップを行いました。生徒たちに与えられたテーマは、「2030年以降、どのような人が取り残されてしまうのか。そして、誰もが輝く未来をつくるためにどんなことができるか」です。
生徒たちは、講義や対話を通じて得たアイデアを集中してレゴ®ブロックで表現し、グループ内で作品に込めた思いを発表し合いました。自分とは異なる視点を持った仲間と意見を交わしながら作品を作るプロセス自体が、まさに「多様性を受け入れ、共に新しい価値を生み出す(=共生)」ための貴重な実践の場となりました。
一日のプログラムを通した振り返りとして、生徒たちは改めて「SDGsの本質と理念」を再確認しました。
SDGsは「目標番号を暗記すること」には意味がありません。「自分たちの行動がどう世界と繋がっているか」を知り、周りと協力しながら行動していくことが大切です。
国連の15年計画であるSDGsが掲げる根幹の理念は、「誰一人取り残さない」です。 それは世界の遠い国々だけでなく、日本の身近な地域社会や学校生活においても変わらない大切な視点です。
今回のワークショップを通じて、生徒たちは「知識を得る」だけでなく、「自分たちの選択や行動が、未来の世界や身近な誰かの存在にどう影響を与えるか」を深層から考えるきっかけを得ました。 学校生活や今後の探究活動においても、今回得た「公平」と「多様性」の視点を活かして成長していくことを期待しています。













