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コロナとの「共存」の生活を模索しながら

5月25日に緊急事態宣言が解除されてすでに1ヶ月以上経過しました。本校では4月13日から教員の作成したオンライン授業動画配信(これまでに900本)や学習アプリの導入を行いながら、6月1日から対面授業とオンライン学習の併用を続け、生徒の学びを止めない工夫を積み重ねてきました。一方で、都立高校はじめ都内の私立高校の多くは授業の遅れを取り戻すために6月29日から通常登校、全面学校再開に踏み切りました。

しかし、都内の新たな感染者数は5日連続で50人を超える等、増加傾向にあります。この状況下で、朝の通勤時間の混雑度はコロナ以前に戻ってきており、感染のリスクは増していると言えるのではないでしょうか。

上記のことを踏まえ、本校ではこの一学期は無理をせず、生徒と教職員の健康と安全を最優先し、7月6日~18日までの2週間は今と同じ隔日時差登校のもと、対面授業とオンライン学習の併用を続けながら、20日からの期末考査に向けて落ち着いて準備をしてもらう方法を選び取ろうとしています。保護者の皆様のご理解とご支援を引き続きお願いいたします。

話は変わりますが、今日本で注目されているタイトル戦が行われているのをご存じでしょうか。将棋の藤井聡太七段(17)が渡辺明三冠(36=棋聖、棋王、王将)に挑戦する第91期ヒューリック杯棋聖戦です。五番勝負第2局が6月28日(金)、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で指され、藤井七段が90手で勝利。2連勝とし、史上最年少でのタイトル獲得に王手をかけたのです。実は、対戦相手の渡辺明三冠は本校聖学院高校の2003年3月の卒業生です。中学3年時に史上4人目のプロの中学生棋士となり、高校卒業後、驚くべきことに、2004年12月に名人とともに将棋界の二大タイトルの一つである竜王位を弱冠20歳で獲得しています。そして、これまでに永世竜王、永世棋王のタイトルを含め3つのタイトルを持つ現代の最強の棋士と称されています。

私としては、卒業生の渡辺明棋聖にタイトルを防衛してもらいたいという気持ちが強いのですが、天才高校生棋士の藤井聡太七段に最年少タイトル獲得の偉業を達成してもらいたいという期待もあり、第3戦を注目しています。両者にエールを送ります。