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新型コロナウィルスとの闘い

新型コロナウィルス対策のために学校の休校が続いています。3月2日(月)から4月5日(日)まで臨時休校、4月6日(月)は中学、高校の入学式を縮小して無事行うことができましたが、「緊急事態宣言」の発令により、再び臨時休校に入りました。

本校では、急遽、ICT委員に動画作成の技術面を担ってもらいながら、全教員がそれぞれの教科の授業動画の作成に取り組み、結果として、10日(土)までに生徒が家庭で視聴できる授業動画を約100本準備できました。そして、今日4月13日(月)から、中1~高3まで授業配信を開始できました。これまで時間と労力を注いできたことが形となって実を結んだことを感謝しています。あとは、生徒がしっかりと視聴し学んでくれることを期待しています。

さて、今回のコロナウィルスに関連して調べたことを紹介します。まず、コロナの名称ですが、電子顕微鏡で観察されるコロナウィルスは、直径約100 nm(ナノメートル)の球形で、表面に突起が見られ、形態が王冠 “crown” に似ていることからギリシャ語で王冠を意味する “corona” という名前が付けられたそうです。

疫病といえば、14世紀の中頃、アジアからヨーロッパ全土を襲った黒死病(ペスト)は、ヨーロッパの全人口の4分の1から3分の1を死に至らしめたと言われています。その後も散発的に流行を繰り返し、1527年の夏、マルティン・ルターがいたヴィッテンベルクをも襲いました。時のザクセン選帝侯ヨハン・フリードリヒはルターたちに避難を命じますが、ルターはこれを拒否して町の病人や教会員たちをケアするために残ったそうです。その時、彼は自分がどんなことに気を付けているかを綴っています。その内容が今回の感染症対策専門委員会から出されている注意事項と大変類似しているのに気づきました。

「私はまず神がお守りくださるようにと祈る。そうして後、私は消毒をし、空気を入れ替え、薬を用意し、それを用いる。行く必要のない場所や人を避けて、自ら感染したり他者に移したりしないようにする。私の不注意で、彼らの死を招かないためである…。しかし、もし隣人が私を必要とするならば、私はどの場所も人も避けることなく、喜んで赴く。」

現在、すでに『封じ込め』では対応しきれない崩壊が世界で進みつつあります。医療システムの崩壊、経済システムの崩壊、そして人々のメンタル面の崩壊です。このような厳しい状況の中にありますが、ルターのように、まず、家に留まり、神に祈り、自分がなすべきことをしっかりと行っていきましょう。外出を控えて自宅でできることを見つけましょう。このような時こそ、今まで読もうと思って読めていない本を読むのもいいのではないでしょうか。

『目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。わたしの助けはどこから来るのか。わたしの助けは来る 天地を造られた主のもとから。』(詩編121編 1~2節)
『あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。』(ヨハネの福音書14章1節)