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「母の日」とカーネーション

5月の第二週の日曜日は「母の日」です。
この起源は諸説あることは承知していますが、そのひとつは教会に由来するものです。
アンナ・ジャービスが母アンを偲んで母をよく知る教会の人々に礼拝の後カーネーションを配ったことが、その起源とされるものです。

アン・ジャービスは社会活動に参加をする女性でした。
特に南北戦争の時は中立を保つ働きをしていました。
そのひとつがどちらの兵士であろうと負傷したものを分け隔てなく養護したというものです。
この母を思ってアンナはカーネーションを配ります。
ただ、これはアン・ジャービスの記念日とならずに「母の日」となったことはその他の人々の意識とも関連していたようです。

南北戦争は1865年に終結こそしましたが、人々の心に深い傷を残しました。
特に戦地に息子を送った母親たちの傷は深いものでした。
彼女たちは戦場に二度と子どもを送らないという強い誓いを立てました。
母の日は「母に感謝をする日」として定着をしています。
ですがその一方で母親が自分たちの使命を自覚する日でもありました。

2022年、私たちの世界では戦争が起こっています。
また母親の願いが聞き入れられない現状が始まっています。
母親の願いが成就される世界。
それが母への本当の感謝のしるしになるのではないでしょうか。
母の日を本当の母の日にする。
世界中が問われている課題です。