【お知らせ】高校2年生チームが「第1回東京政策選手権」で最優秀賞を受賞
6月22日(月)、東京大学安田講堂で開催された「第1回東京政策選手権」において、本校高校2年生3名によるチーム「Cascade」が最優秀賞を受賞しました。
東京政策選手権は、東京都内の高校生が社会課題を見つめ、自分たちなりの政策を提案する大会です。本校チームが取り組んだテーマは、「Silent Signal Tokyo ―沈黙格差レーダー― 相談できない子どもを、可視化する東京へ」。困りごとを抱えていても誰にも相談できず、支援につながらない子どもたちに目を向けた政策です。
提案では、学校生活のデータから小さな変化をAIが検知し、その情報をもとに教員やスクールカウンセラーなどの大人が声をかけ、必要な支援につなげていく仕組みが示されました。 ただ、生徒たちが繰り返し伝えていたのは「AIに判断を任せる」のではないということ。AIはあくまで「気づく」ための補助であり、最後に判断し寄り添うのは人である。その姿勢を貫いた提案でした。
大会では、限られた時間の中で魅力的に見せるプレゼンテーションが行われる中、本校の生徒たちは、なぜこの政策が必要なのか、どのような仕組みで実現するのか、どのような点に配慮しなければならないのか、そして都が支出する費用はどれくらいになるのか、一つ一つ丁寧に説明していました。その誠実な発表が多くの人の共感を呼び、最優秀賞という評価につながりました。
「言えなくても、見逃さない。」
プレゼンテーションの最後に掲げられたこの言葉には、生徒たちが政策に込めた願いと意思が凝縮されています。相談できた子どもだけではなく、相談できない子どもにこそ目を向ける。そんな優しい視点から社会課題を捉え、具体的な解決策へと落とし込んだ素晴らしい提案でした。
また、このチームで政策を練り上げる過程そのものが、生徒たちにとって大きな成長の機会となりました。仲間と議論を重ね、自分たちの手で社会を変えるアプローチを模索した経験は、自分なりの社会参画の手応えをつかむ貴重な学びとなったはずです。
今回の最優秀賞受賞を受け、チーム「Cascade」は今後、東京都知事を前に政策提言を行う予定です。高校生が考えた政策が、実際の社会や行政へとつながっていく貴重な機会となります。
最優秀賞という結果はもちろんうれしいことです。しかし、それ以上にうれしかったのは、生徒たちが「相談できない子ども」に目を向け、その存在を社会に伝えようと誠実に語ったことです。その姿に、私たちが聖学院で大切にしてきた学びの一つの形を見たように思います。
(高2学年主任・伊藤豊)





