【中3】糸魚川農村体験学習 -大自然の学びと温かい交流から見出す「ふるさと」への問い-
中学3年生は、5月26日(火)から29日(金)までの3泊4日の日程で、新潟県糸魚川市での農村体験学習を実施しました。
今年度のテーマは、あなたにとっての「ふるさと」とは何か?です。事前学習から万全の準備を整えて臨んだ生徒たちは、大自然に囲まれた糸魚川の地で、普段の学校生活では得られない濃密な時間を過ごしました。その1日目から3日目までの様子をレポートします。
■ 1日目:糸魚川の息吹に触れる「探究」のスタート
初日は移動を終えた後、歓迎式典で現地の方々に温かく迎えていただきました。その後、糸魚川の代名詞ともいえる「フォッサマグナミュージアム」や長者原遺跡、須沢海岸を訪問しました。
ミュージアムでは、国立科学博物館を上回るほどの美しいヒスイや鉱物・岩石標本が所狭しと並ぶ圧倒的な空間に、生徒たちも教員も目を輝かせました。
須沢海岸では、多様な色合いを持つ石を実際に手に取りながら、長い月日をかけて丸くなった背景にある浪漫に想いを馳せました。このとき見つけた石は、事後学習で「自分を象る(かたどる)」ニックネームをつけ、今の自分を表現する大切な素材となっています。
■ 2日目:自然の恵みと伝統を肌で知る「田植え・植林」
2日目は、糸魚川の豊かな自然に直接働きかける体験を行いました。
「植林」と「田植え」では、裸足で泥へと足を踏み入れました。最初は戸惑いながらも、土の中が意外にも温かいという感触を肌で実感。一歩一歩進みながら手作業で稲を真っ直ぐに植えていく大変さを知りつつも、美しく並んだ稲を見たときには、大きな達成感が湧き上がりました。
今回の田植え体験の様子を上越タイムス・糸魚川タイムス様の記事として取り上げてくださいました。以下のリンクよりぜひご覧ください。
田植えや植林「新鮮」 東京・聖学院中3年生 糸魚川市訪れ体験学習⇒コチラ
■ 3日目:多角的なアプローチで地域と向き合う「文化・農業体験」
3日目は、他クラスの仲間とも協力し合いながら、多様なプログラムに分かれて体験学習を行いました。
真柏の挿木体験、海洋高校でのサバ料理・バタバタ茶体験、クラフト体験、塩の道ウォーク、笹寿司作り体験など、地域の産業や食文化に深く触れました。どの体験も、生徒たちが黙々と作業に没頭する姿がとても印象的でした。
一部のグループは、根知地区で水路づくりとマルチかけに挑戦しました。高低差のある土地での段々畑維持の難しさ、兼業農家の現状、野生動物(サル)による農作物被害など、現代の農業が埋かえるリアルな課題についても現地の方から直接お話を伺い、普段何気なく食べている農作物の背景にある努力を実感しました。
また、白馬山麓にある「高浪の池」周辺では、厳しい冬の積雪で枯れてしまった木の代わりに、聖学院の先輩たちが挿し木をして大切に育ててくれた「真柏」の苗を植え替えました。世代を超えて命のバトンを繋ぐ、責任ある作業となりました。
午後は、移住して独自の養蜂技術を確立された佐藤清さんからお話を伺いました。希少な「百花蜜」の巣箱、幸せを呼ぶ青い卵を産む鶏、幻のフルーツ「ポポ」など、自然と共に情熱的に生きる佐藤さんの姿から、大きな刺激を受けました。
この体験を通して、生徒たちが自分なりの「ふるさと」とは何かという問いの答えをどのように見出したのか、これからの学校生活での成長が楽しみです。
最後になりますが、長年にわたりこの学習を支え、今回も温かく生徒たちを受け入れてくださった糸魚川市の皆様に、心より感謝申し上げます。















