【中2夏期学校】上高地・北アルプス蝶ヶ岳登山行事報告
7月21日から23日までの2泊3日の日程で、中学2年生の夏期学校として上高地・蝶ヶ岳への登山行事を実施いたしました。
今年度は1学期中のホームルーム活動を活用し、入念な事前学習を重ねてまいりました。自分に必要な水分量の具体的な計算方法や行動食の選び方など、実践的な知識を深めて本番に備えました。また、直前に実施した高尾山での練習登山は、登山の厳しさや準備不足などの課題を肌で感じる貴重な機会となり、生徒一人ひとりが自身の甘さを自覚することとなりました。
本校の夏期学校では、「自己との対話を通じた体力の育成」「他者との協働による学び」「自然への畏敬の念の醸成」「神の恵みへの感謝と繋がり」という明確な目的を掲げております。事前の学びと高尾山での反省を経たことで、生徒たちはこれらの目的に向け、心身ともにしっかりと気持ちを引き締めて本番を迎えることができました。
蝶ヶ岳登山の当日は、登山ガイドを先頭に午前4時過ぎに徳澤園を出発し、まだ真っ暗な中を横尾を目指して歩を進めました。横尾で朝食をとり、気持ちを新たにいよいよ本格的な蝶ヶ岳登山の始まりです。実際の登山の最中には、グループ内で生徒同士が互いの体調を気遣い、「水分をこまめに摂ろう」「ペースを少し落とそう」といった状況に即した適切な助言を掛け合う姿が多く見られました。苦しい行程のなかでもお互いを思いやり、助け合いながら歩みを進めた結果、途中で離脱する生徒が非常に少なく、全員で声を掛け合いながら登り切ることができました。当日は見事な晴天に恵まれ、蝶ヶ岳山頂へのアタックに挑戦した生徒全員が、山頂から雄大な北アルプスの絶景を臨むことができました。さらに幸運なグループは可愛らしい雷鳥の家族にも遭遇するなど、神の創造された大自然の豊かさを五感で味わい、身をもって体感する機会となりました。
帰宅後に生徒たちが執筆した紀行文には、苦難を共に乗り越えたことで「友達の大切さを改めて実感した」「仲間がいたから最後まで諦めずに登り切れた」といった感謝と絆を綴る記述が数多く見られました。また、事前・事後で実施したアンケート調査のデータからも、顕著な意識変容と成長が裏付けられています。「行って良かったか」という問いに対しては平均3.36(4点満点中)という非常に高い満足度を示し、約8割の生徒が自身の成長を明確に実感するという、事前の期待を上回る成果が得られました。あらかじめ設定していた「他者との協働」「自然への畏敬」「感謝と繋がり」という目的についても、登山を通して学びを深めることができたと感じています。
本校の夏期学校における上高地・蝶ヶ岳登山は、2000年に始まって以来、今年で長年の歴史を重ねております。この間、台風の接近や新型コロナウイルス感染症の影響など幾多の困難に直面してまいりましたが、今回まで無事故で安全に実施し続けてこられたことは、本校にとって大変大きな財産となっております。この無事故の伝統は、長年にわたり安全な行程を支えてくださる登山ガイドの皆様、そして温かいおもてなしと手厚いサポートで生徒たちを迎え入れてくださる宿泊先の徳澤園様をはじめとする関係者の皆様の多大なるご支援・ご協力があってこそ成り立っているものです。この場をお借りして、心より深く感謝申し上げます。
普段の生活では得がたい貴重な学びと感謝の経験を経た生徒たちが、ここで得た糧をもとに今後さらに大きく成長していくことを期待しております。
(中2学年主任 伊藤大輔・B組担任 武井貴)











