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【授業now】早稲田大学との特別授業『平家物語の群読』

今年で5年目を迎える「聖学院中学校×早稲田大学 特別授業『平家物語を群読しよう!』」が、11月27日(月)・28日(火)・29日(水)の3日間、行われました。

これは、早稲田大学教育学部の9名の院生・学部生が、本校の中学2年生にむけて、国語の授業で平家物語『扇の的』の群読指導をする試みです。
学生から場面に応じた群読の例を聞いた生徒は、班に分かれて、それぞれが読む場面の担当を決め、強弱や情景描写を意識しながら群読します。

 

初日は、群読と音読の違いを学び、グループに分かれて作戦会議。
平家物語の台本をもとに、「どこを皆で一緒に読むのか、どこを一人だけで読むのか」「場面を想像してどのような点に注意して読むのか」を話し合い、2日目は、実際に大きな声を出して練習。立つ姿勢や視点をどこに置くのかについても確認しました。
そして、3日目は、グループごとの「群読合戦」。
「群読合戦」では、各グループの発表を聞くだけでなく、「どこが、どのように優れているのか」を集中して聴いて、それを言葉で表しました。

「中学2年生の男子」といえば、変声期を迎えることもあって、自分の声に違和感を覚えるケースもあります。そういう時期に、あえて、みんなで声を揃えて一つの作品を表現するこの取り組みに、生徒もふだんとはまた違った充実感を得たようでした。

図書館部長 大川 功(国語科)

この授業は、「早稲田大学教育学部インターンシップ授業」の一環として行われ、実施にあたっては、聖学院中学校と早稲田大学教育学部との間で協定書に調印を交わし、「早稲田大学教育学部シラバス」に基づいて運営しています。