【高2現代社会探究】不満を言う人から、社会を創る人へ「現代社会探究」で踏み出す、問題解決への小さな一歩
高校2年社会科の「現代社会探究」では、教師からの一方通行ではない、生徒間での学び合いをベースとしたアクティブラーニングを展開しています。この授業では、定期考査などのペーパーテストでは測れないジェネリックスキル(汎用的能力)の獲得、学びのモチベーションの向上を目的としています。
人はどうしてもネガティブな点を大きく見てしまいがちです。特に学校では「できないこと」や「ないもの」に注目してしまい、結果的に日常の不満をただ言い合うような雰囲気ができてしまいがちです。そこでこの授業では問題や不満をそのままにせず、それを解決するための思考と実践を通して生徒の問題解決力を養う機会としています。
まずは実際に校内を歩き回ることで、日常生活に潜む不便さなどの課題を探し出す旅に出ました。教室に戻った後に、生徒間で情報共有してどのような問題があったか、またそこにはどのような課題があるのかを議論しました。その中で校内の清掃問題や食堂の混雑問題、バリアフリーなど様々な視点での問題、そしてそこに隠れた課題も発見できました。
次にこれらの課題をどのように実践していくのかを考えました。例えば、ある生徒は体系維持の観点から食堂のカロリー表示がないことに目をつけました。これを解決するために自分でAIを活用してアプリを作成し、毎日のメニュー表示に加えて、年齢と性別によって必要なカロリーを算出し、カロリー計算と値段表示も追加しました。またある生徒は廊下の汚れと自分の上履きの汚れに目をつけ、歩くと掃除できる上履きの開発に乗り出しました。この他にもマイ便座カバーやローラーつき上履き、中身の見えるごみ箱など問題解決へ向かって様々な創意工夫とその実践を行いました。そしてまた実践を通して再度、修正と実践をくり返す。まさにPDCAサイクルそのものをいつの間にか生徒たちは行っていました。
教員は生徒がどのような問題を抱いており、その問題解決のためには、どのような課題が潜んでいるのかを一緒に試行錯誤します。私たちが生きるこの社会は問題ばかりです。その問題を作り出すのも私たちです。それと同時に社会をより良くできるのも、私たち自身です。生徒が社会に出た時に、ただ不平不満を言うだけの人ではなく、問題に気づき、課題を洗い出し、実践と反省を繰り返すことでより良い社会を創り上げていってほしいと願っています。今回の授業でその小さな一歩になれたと信じています。
(文・竹之内慶樹:現代社会担当)





