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【中3理科】「宇宙を歩く」ように学ぶ ― VRで天体を探究

 中学3年生の理科では、「地球と宇宙」の単元を学習しています。しかし、月や金星、太陽の位置関係は、教科書や図だけではイメージしづらく、多くの生徒が苦手意識をもつ分野でもあります。
そこで今回、本校では、立命館大学産業社会学部の野原博人先生をお招きし、VR教材を活用した授業を実施しました。

当日は、Meta Quest 2を10台使用し、生徒たちは「宇宙探査ミッション」に挑戦しました。
このVR教材は、立命館大学野原ゼミの学生たちが、「宇宙を実際に体験することはできなくても、できる限り感覚を共有し、宇宙を直感的に理解できるようにしたい」という思いのもと開発したものです。教科書では平面的にしか表現できない天体の位置関係を、宇宙空間から立体的に捉えることができます。
※野原先生の取り組みや今回体験した天体VRについては、こちらの紹介記事もぜひご覧ください。
新連載・ビーカーくんと探検! わくわく理科授業「天体VR」による理科の授業はどのように行われている?(子供の科学Web)

さすが中学3年生、操作の呑み込みが早いです。

2つのコントローラーで操作していきます。

授業では、生徒たちはVR空間の中で、新月・上弦の月・満月・下弦の月を探したり、「宵の明星」である金星を観察したり、日食・月食を再現したりしながら、天体の見え方と位置関係とのつながりを探究しました。
ヘッドセットを装着した生徒たちは、宇宙空間を自由に移動しながら、
「実際にそこにいることで、よりリアルに体験でき、わかりやすかった」
「実際に動いている月と太陽を見て、どういう位置関係なのかよく理解できた」
「図と想像で宇宙の姿をイメージしていたが、不思議なくらい没入感があった」
と振り返っていました。

また、VR体験は理解を深めるだけでなく、新たな問いも生み出しました。
「月から見たら、地球も満ち欠けしているのか?」
「宇宙では上下左右がわかりにくい」
「人が限界まで感覚を共有しようとする目的は何なのだろう?」
といった声からは、体験を通して新たな疑問をもち、自ら考え始める生徒たちの姿が見られました。

理科の学習では、知識を覚えることだけではなく、「なぜだろう?」と問いをもち、自分なりに考え続けることが大切です。今回の授業では、VRというテクノロジーを活用することで、生徒たちが教科書の世界を飛び出し、まるで宇宙を旅するように学ぶ姿が見られました。
今後も本校では、テクノロジーを活用しながら、生徒一人ひとりの「問い」を大切にした学びを創っていきます。
(担当教諭:佐藤充恵)